活性酸素とは、空気中や呼吸によって取り込んだ酸素分子が、より反応性の高い化合物に変化したものの総称です。
私たちが呼吸によって取り込んだ酸素は細胞の中のミトコンドリアへと運ばれ、ATP（アデノシン三リン酸）というエネルギーの元を生み出すために使われますが、ここで使われた酸素の内約1〜2%が、活性酸素に変化すると言われています。

＜活性酸素の生成機序＞
①呼吸によって取り入れた酸素は肺、心臓を通り全身の細胞と運ばれる。
②細胞内のミトコンドリアは、私たちの活動に必要なATPというエネルギーを作り出す発電所のような役割をしている。
③この過程で使われた酸素の内、1〜2％が活性酸素と呼ばれる不安定な物質に変化すると言われている。また、エネルギーを作るためのモーターを回す役割として水素イオンが用いられている。
④活性酸素には善玉と悪玉が存在し、善玉は病原菌やウィルスなどを攻撃するのに役立っている。
⑤ただしヒドロキシラジカルと呼ばれる活性酸素は、特に不安定な構造をしており（悪玉）、他の物質から電子を奪い取り酸化させてしまい、有益な側面は一切無い。
⑥水素分子は悪玉活性酸をのみと結合し、電子を与えて結合することで水となり無害化することが報告されている。

ではまた次の機会に。